2.10.2012

猫を連れて日本へ帰る準備

おととい、ルナに1回目のRabies Vaccination (狂犬病予防接種)を受けさせました。予防注射の副作用のほうが怖いので、室内飼いの場合は受けなくてよいのですが、最近日本に帰る事を考え始めていて、さて、ルナを連れて帰るのにはどういった手続きが必要なんだろうか?と調べてみると、狂犬病の予防注射は絶対、しかも2回も受けないといけないことがわかり、ちょっと複雑な心境ながらも、受けさせる事に。

それから、帰る予定もまだ決まってないのに、予防接種を受けさせたのは、予防接種をしてから7ヶ月はアメリカにいないとだめと気がついたから!日本でルナを係留施設にいれることが苦にならなければ、いつでも帰れますが。。。かわいそうだし、お金もかかるので無理。日本の係留施設はタダではなく、1日3000円以上するので、1ヶ月でも9万円かかる。そして、これには餌代は含まれないらしい(*。*;)

今予防注射をしておけば、7ヶ月後からはいつでも係留の事を心配しないで帰る事ができるので、準備しておくしかないなーと思いました。

手続きの仕方をさらに調べていくと、なんか素人には、???なことが多く、なれない単語や書類の名前や、もう、頭が爆発状態。『係留』って意味すら、本当は?だし。

なので、私が手続きを勉強していく途中、疑問に思った事、その答えを、誰かのお役に立てればと思い書いていこうと思います。

まずは、「係留」になるかどうかの判断を下す紋所、動物検疫所のサイトへ!
http://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/import-other.html 

『犬・猫の日本への入国 (指定地域以外編)』←まずこれが?

指定地域:狂犬病の発生がないと日本が認めている国
指定地域以外:狂犬病の発生がある国 

ということらしい。それぞれ手続きが違うので、まずは自分の国がどっちかということを調べる。アメリカは指定地域以外



サイトの最初に書いてある、指定地域以外の国の手続きの要約を読んでみると↓ 
マイクロチップによる個体識別狂犬病予防注射狂犬病の抗体価の確認輸出国での180日間の待機を行ったことなどが輸出国政府機関発行の証明書が必要です
日本到着時の輸入検査において、輸入条件を満たしていることが確認された犬又は猫は、通常、短時間で検査終了となります。
しかし、証明内容に不備がある場合は、最長180日間の係留検査となります。係留検査は、動物を人やその他の動物と隔離して病気の有無を調べるため、動物検疫所の係留施設で行います。 長期間の係留となった場合でも、動物検疫所以外の場所での係留検査は認められません。


なになに、ちゃーん手続きをちゃんとしていれば、短時間で検査のみで係留しなくていい感じ♫ でも、輸出国での180日間の待機。。。って?狂犬病がなくても免れない&短くならないの? 結局アメリカで「係留」なの???「待機」ってどこでするの?早く帰りたい場合はどうなるの?とか、疑問だらけ。

この疑問からだけ先に答えてしまうと、

  • ちゃんと手続きしていれば、日本の空港にある動物検疫所のカウンターで検査を受け、5分くらいで終わり(実際の経験談によると)、一緒に帰れる♡。最長でも12時間以内ですむ。
  • 180日間の待機日数は減ったり、免れたりできない。アメリカでの待機は自宅待機。180日間待たないで日本に帰国した場合は、足りない日数分、日本の係留施設で隔離待機。アメリカと日本と両方あわせて180日待機期間がないとダメってことですね。

がーん。思い立ってすぐには引っ越せないってことね。。。180日って半年。(汗;)
ショックを受けたところで、いよいよ手続きの仕方を読み進める。

 2012年2月現在↓

手続と必要書類

輸出国政府機関発行の証明書が必要です。証明書には次の事項が証明されていなければなりません。
これらの事項が確認できた場合、到着時の係留期間は12時間以内となります。

なお、あらかじめ推奨証明書様式(FormA、FormC)を入手して手続することをお勧めします。推奨様式は、処置を行った獣医師に必要事項を記載してもらい、最後に輸出国政府機関の裏書き(エンドースメント)を取得することが必要です。

なんでお役所の説明ってわかりにくいんだろう!この手続きの詳細が、また長々とサイトに載っているのですが、あまりのたくさんの詳細に、いったいどういう流れになる訳?って頭がこんがらがってしまったので、自分で表を書き出し始めようとしたところに、いいもの発見!

実際の流れは↓ (表をみてください)複雑そうに見えるお役所の説明を、タイムラインも踏まえて、一気にわかりやすく乗せてくれています!しかも、必要書類のリンク付き!ほんとよく出来ていて感謝です。

ロサンゼルスのグルーミングサロン『Petite Tail』のサイトより


付け加えれば、8ヶ月前にマイクロチップを装着しなくても、装着してからナンバーを読み取る事ができ、情報が出てくるようにさえなれば、1回目の予防接種を受けられると思いますが?

それから上の情報が違うと思うのは、待機日を数えはじめる日は、狂犬病の抗体が出来ているか調べる採血をしてもらった日の、次の日から。

動物検疫所サイトから抜粋↓
採血日から日本到着時まで180日間以上経過(輸出待機)する必要があります(採血日を0日とします)。


ルナはマイクロチップがもう既に装着してあるので、一回目の狂犬病予防接種の日から最短で190日後=約7ヶ月後!に晴れて係留施設行きを免除され、日本帰国ができるってこと。


ーーーー 私の経験談&手続きのルール ーーーー

マイクロチップ

ルナのはDATAMARS社の物で15桁の数字。DATAMARSはISO規格もので、EU諸国で一般的に使われてるものらしいです。アニマル・シェルターでSpay(去勢手術)した際に、タダ♡でつけてもらいました。なんだか、DATAMARS社がシェルターに寄付をしている場合が多い為とか。

マイクロチップ入れるときに、獣医さんに製造会社の確認、そしてそれがISO規格ものか事前に調べるのが大事ってことですね。


狂犬病予防接種 (ルールを守って係留を避けましょう!)
  • 生後90日以内にした狂犬病予防接種は無効!
  • マイクロチップを装着しないでした狂犬病予防接種も無効!
  • 1回目と2回目の間は30日以上あける。1回目は0日と数える。
  • 予防接種はKilled Vaccine=不活性ワクチン ( Inactivated Vaccineともいう。)じゃないとダメ。(逆に言えば、Live virus Vaccine 生ワクチンは認められない)獣医さんにあらかじめ確認!!
  • 予防接種をした獣医師はUSDA(United States Department of Agriculture)から認定を受けていないといけない。
じゃないとアメリカでの最後の手続きステップ、USDA officeからの「裏書き」=エンドースメントをもらえなく可能性がある。エンドースメント→「裏書き」ゆうなれば、自分のペットは狂犬病ないですよ。と公式にお墨付きをもらい、バンってエンボス加工してあるスタンプをもらうことらしい。

獣医さんが認定を受けているかどうか調べるには、USDAのサイト(http://www.aphis.usda.gov/animal_health/area_offices/)に行き、自分の住んでる州をクリック。するとその州の管轄オフィスの連絡先がわかるので、そこに直接電話して聞くしかないみたいです。

あらかじめ、獣医さんの名前を何名か用意し、(動物病院の名前では検索出来ない。)私は、カリフォルニアのサクラメントのオフィスに電話をしました。とっても感じのいい女の人が対応してくれて話しやすかった。ラッキー♫
獣医さんの名前をいうと、「うーん、その人載っていないねー」3人目の名前でようやく、認定医にヒット。しかし、私の英語の発音が聞き取れなくて、間違いして入力しただけかも?と思い、スペルをもう一度言うから、再度しらべてもえないですか?というと、OK~What is it? うーん、なんて優しい(^.^)アメリカにいると、カスタマーサービスへの期待度がぐーんと下がるので、ちゃんと対応されただけでも好感度UP(-.-;)

スペルを言う時は、勘違いされやすい「B」と「V」や「P」と「T」は、

B as Boy、V as Vaccination,
P as Paul, T as Tom

と、例をいつも上げるようにして、間違いをセーブ。そして、相手にもう一度、スペルを読み返してもらうこともいつもしています。こういうやり取りも、emailだったら絶対間違いが減るし、証拠も残るからもっといいんですけどね。


狂犬病予防注射前に、獣医さんに確認した事6つ。
  1. マイクロチップリーダーを持っているか。DATAMARS社のものを読めるか。
  2. ワクチンは”Killed Vaccine”か。製造会社、プロダクト名前確認。
  3. マイクロチップの#を確認後、注射。
  4. USDA認定医か?(これは受付の人は?って感じだった。なので、USDAのオフィスに電話して確認)
  5. 狂犬病予防接種を受けた事を、Foam C(証明書のフォーム)に書いてもらえるか。 (獣医さんにかいてもらって下さいとあるけど、自分でかいて、サインだけもらっても良いみたい。)
  6. 採血した際、血液を送る場所が指定されているので、そこに送ってくれるかどうか確認。(これについては、「採血を受ける。にあたって」のところで詳しく書きました。)
これらの壮絶なる?リサーチと、確認業務を終え、晴れてルナは1回目の予防注射をうけたのでした! 




「採血」を受ける。にあたって
  • 採血は、予防注射有効期間内にすること。(ルナの注射は1年有効だった。)
  • 採血は、2回目の狂犬病予防接種を受けた同じ日にしてもOK。
  • 採血を送るLab(検査施設)は、日本政府が指定したとこでしかダメ。(アメリカではミリタリーの人以外は、カンザス州のKansas State University Rabies Laboratoryのみ。サイト:http://www.vet.k-state.edu/depts/dmp/service/rabies/index.htm)
  • 検査の仕方も"Only FAVN test is approved"FAVNテストのみ承認される
  • 獣医さんが、このLabにおくる書類『FAVN Report  Form』を書いてくれるかどうか、そのFAVNの指示通りに血液を送ってくれるか、(送る血液の準備とか血液のパッケージの仕方とか)あらかじめ獣医さんに、これらをしてもらえるか確認。
FAVNのやり方に慣れている先生のところだと、尚良いですねーーー。私の獣医さんは、ハワイのはやった事あるけど、FAVNは初めてだとか。FAVNの書類をみせると、すごーく時間かけて読んでくれて、その後、いろいろ細かくわからないところを私に質問してくれて、『うん、これならうちでできるわ。』と言ってくれました。あまりにも丁寧だったので、信頼することに。大丈夫か?!

どこいくの?との問いに、日本っていうと、私日本に2年済んでたよというので、何してたのか聞くと、ディズニーランドで白雪姫役をやっての♡だって!白雪姫は信じるしかないでしょ?!

その検査費用は、$305。。。。高い(泣)書類作成や、送料も含まれてるらしいが。初めてなのに、料金はすぐでた。(もう一度聞いた方がよさそう。)

ロサンゼルスで、USDAから『裏書き』エンドースメントをもらう
これが、私は情報集めるのに苦労しました。自分の獣医さんからもらう訳ではないの?とまず疑問。→そうではないです!ロサンゼルスは、USDAのカリフォルニア管轄のVeterinary Services Area Office (略してVS Office)に直接いくか、メールで書類をおくって、『裏書き』のスタンプをもらうらしいです。


L.A.のUSDAオフィス(の中にVeterinary Services Area officeがある)はこちら↓
  住所:11850 S. La Cienega Blvd Hawthorne, CA 90250 
  電話:(310) 725-1970  
  FAX :(310) 725-9119 

これを経験された方のブログです。情報書いてくれて感謝です!
「カリフォルニアの空ように」 http://blog.goo.ne.jp/tokage298/e/09a5bebd1f36c84e980f936651335269

カリフォルニアの管轄VSオフィスのサイト。http://www.aphis.usda.gov/animal_health/area_offices/states/california_info.html
しかしここには、ロサンゼルスは”USDA office”として載っているだけで、VS office とは書いてないのでややこしい。

これ以降の経験は、またその都度かいていきまーーす。






1 件のコメント:

  1. 大変役に立ちました。
    どうも有り難うございました。

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